カリフォルニア工科大学との連携

1. 文理融合的研究の促進

カリフォルニア工科大学では脳科学と人文社会科学との融合的研究を精力的に進めています。特に神経経済学では世界のトップを走っており、今回の連携では、カリフォルニア工科大学の中でも人文社会学部が中核を担う組織となります。玉川大学で行う文理融合研究に彼らのノウハウは極めて有効であり、玉川大学、カリフォルニア工科大学合同のレクチャーコースを開催したり、長期・短期研修を実施します。

2. 国際的ネットワークの形成

カリフォルニア工科大学はヒトの意思決定の脳メカニズムの研究や神経経済学の研究では世界をリードしています。さらにその分野の研究者の世界的ネットワークの中心にあるため、我々がその中に入ることにより日本の研究の世界への発信、世界の研究動向のいち早い理解に極めて有用です。また、若手研究員・大学院生が国際感覚を養うためには絶好のパートナーです。

3. 高次脳機能研究の補完と促進

玉川大学は、動物実験による意思決定の脳メカニズムの研究では世界トップクラスにあります。カリフォルニア工科大学のヒトを使った脳研究とは補完的な位置関係にあり、交流・共同研究を行うことで、世界的に強力な教育研究センターとなりえます。特に、神経経済学・神経倫理学といった新しい分野の研究者は、日本では実質的に皆無に等しく、我々には、すでに海外の神経経済学者と共同研究を行ってきた実績があり、神経倫理学者とも交流を図ってきました。本プログラムでは、彼らの協力のもと、研究ばかりでなく院生・若手研究者の教育にも力をそそぎます。


Tamagawa-Caltech Joint workshop