「神経オシレーションカンファレンス」
開催とポスター募集のお知らせ

このたび「神経オシレーションカンファレンス」と題し、下記のように研究会を開催いたします。

神経の律動性活動についてはまだまだ未解明なことが多く、数学的モデルから神経細胞や回路のレベル、そして臨床にいたる研究者がフランクに討議できる場にしたいと考えております。

プログラムの詳細・ご参加の申し込みは下記カンファレンスホームページより行っております。皆様のご参加をお待ちしております。また、若手研究者・学生の皆様にも多くご参加いただきたく旅費のサポートを予定しております。ポスターセッションもありますのでぜひよろしくお願いいたします。

開催趣旨

1929年Hans Bergerによって臨床脳波が報告されて以来、中枢神経系には律動性(オシレーション)が存在することは知られていました。しかし、その機能や生物学的意味については未解明なことが数多くあります。

この研究会では、オシレーションを示す神経活動―発火の時間的パターン、神経細胞の集合的活動(ニューラルアンサンブル)、空間的に離れた複数の神経活動間の共振やコヒーレンス、脳情報の分散コーディングなど―に注目して、単一神経細胞記録やスライス実験のレベルから動物モデル、さらにはヒトでの研究までつないでディスカッションすることを目指します。

とくに、てんかん、パーキンソン病、統合失調症などの精神神経疾患の病態生理と神経オシレーションの異常(ディスリズミア)に着目して、臨床的応用の可能性も探っていきます。

ポスター発表も開催し、トラベルグラントも予定しております。これまでオシレーションの研究に触れたことのない方や院生の参加も歓迎いたします。多数の研究者の皆様の参加をお待ちしております。

神経オシレーションカンファレンス

開催日程 平成24年7月12日(木)13時~13日(金)16時
会 場  自然科学研究機構岡崎コンファレンスセンター

講演者予定(敬称略)
Joshua D. Berke ( University of Michigan, Ann Arbor)
池田昭夫 (京都大学
牛場潤一 (慶應義塾大学)
加藤隆(慶應義塾大学)
金田勝幸(北海道大学)
小林勝弘(岡山大学)
佐藤雅昭(ATR)
澤本伸克(京都大学)
武井智彦(国立精神・神経医療研究センター)
橘吉寿(生理学研究所)
丹治和世(山形大学)
寺前順之介(理化学研究所)
戸田弘紀(北野病院)
飛松省三(九州大学)
西村幸男(生理学研究所)
花川隆(国立精神・神経医療研究センター)
花島律子(東京大学)
福田敦夫(浜松医科大学)
美馬達哉(京都大学)

詳しくはこちらをご覧ください
「神経オシレーションカンファレンス」ホームページ

オーガナイザー

池田昭夫(京都大学大学院医学研究科臨床神経学)
美馬達哉(京都大学大学院医学研究科附属脳機能総合研究センター)
生理研担当:柿木隆介(自然科学研究機構生理学研究所)