このたび「神経オシレーションカンファレンス」と題し、下記のように研究会を開催いたします。
神経の律動性活動についてはまだまだ未解明なことが多く、数学的モデルから神経細胞や回路のレベル、そして臨床にいたる研究者がフランクに討議できる場にしたいと考えております。
プログラムの詳細・ご参加の申し込みは下記カンファレンスホームページより行っております。皆様のご参加をお待ちしております。また、若手研究者・学生の皆様にも多くご参加いただきたく旅費のサポートを予定しております。ポスターセッションもありますのでぜひよろしくお願いいたします。
1929年Hans Bergerによって臨床脳波が報告されて以来、中枢神経系には律動性(オシレーション)が存在することは知られていました。しかし、その機能や生物学的意味については未解明なことが数多くあります。
この研究会では、オシレーションを示す神経活動―発火の時間的パターン、神経細胞の集合的活動(ニューラルアンサンブル)、空間的に離れた複数の神経活動間の共振やコヒーレンス、脳情報の分散コーディングなど―に注目して、単一神経細胞記録やスライス実験のレベルから動物モデル、さらにはヒトでの研究までつないでディスカッションすることを目指します。
とくに、てんかん、パーキンソン病、統合失調症などの精神神経疾患の病態生理と神経オシレーションの異常(ディスリズミア)に着目して、臨床的応用の可能性も探っていきます。
ポスター発表も開催し、トラベルグラントも予定しております。これまでオシレーションの研究に触れたことのない方や院生の参加も歓迎いたします。多数の研究者の皆様の参加をお待ちしております。