人間は自己認識の深化を求める存在であり、人間の本質は何かを問い続けています。また、人間は社会的存在であり、他の人々と複雑な社会関係を結び、多様な制度や組織を作りだします。人間存在のこの二つの側面が絡み合うことで、社会のダイナミズムが生み出されます。人間の自己理解を深める役割を担ってきたのは、従来、主に人文社会科学でしたが、近年では脳科学も重要な貢献を果たし始めています。倫理観グループでは、人文社会科学に脳科学上の成果を組み入れることで人間の自己理解の深化をはかり、その知見を教育に活かすことで新しい人間観、倫理観をもつ人材を育成します。